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  • コラム

「味覚」に隠されたメッセージ

杉山雅一
更新日

皆さん誰にでも食べモノや飲みモノによる 好き嫌いはあると思います

好きなモノはとりあえずイイとして・・・
嫌いなモノは何で判断していますか?
見た目ですか?ニオイですか?それともイヤな思い出

人それぞれ判断基準は違うと思いますが
やはりと答える人が多いのではないでしょうか

今回は人によって千差万別に感じられる味の感じ方
人に美味しさや不味さを感じさせる味覚について書いていきます

人間の五感のひとつである味覚5つの基本的な味によって分類されます

5つの基本味とは・・・
甘味
酸味塩味苦味旨味この5つです

この中には辛味がないじゃん!と思われた方・・・鋭いです

なぜ違うのかというと辛味は味覚を刺激するものではなく痛覚を刺激するものだからです

ちなみに旨味は20世紀になって日本人が発見したもので海外でもumamiと表記されています

これらの味覚は舌で当たり前のように感じるコトができるのですが・・・

舌には味を感じるセンサー的な味蕾みらい)」と呼ばれる小さな器官
なんと約10,000個ほどありこの器官で味を神経伝達しています

この味蕾みらい)」の場所は舌の場所によって味の感じ方が違います

この5つの味覚には人間の遺伝子レベルに刻み込まれた
あるメッセージが隠されている
そうです
そして人間はそのメッセージを本能的に受け取るようです

そのメッセージとは?

甘味  エネルギーになる味
塩味
  ミネラルカルシウム亜鉛など補給になる味
苦味
  毒の味
酸味
  腐敗の味
旨味
  遺伝子を物質に関わる味

このコトを踏まえると・・・
子供が苦味や酸味を嫌うのがよくわかります
なにせ「毒の味腐った味なんですから・・・
命を守る本能でこの味を嫌っているんですね

しかも子供は大人の2倍も味覚が敏感なので
全体的な味の濃さは1/2で子供にとっては
美味しいというコトになります

なので子供の時によく食べていたモノによっては
舌の味覚に大きな影響をあたえるワケですね

大人になるとある程度の苦みや酸味は美味しさの良いアクセントと
感じるようになりビールの苦みなどは美味しく感じられます

始めに書いた食べモノの好き嫌いは・・・
生まれた時から大人になるまでの間に食生活などで
味覚の本能的メッセージの受け取り方が人それぞれ変わってきて
食べモノの好みがハッキリと分かれるのではないでしょうか

私が醤油豚骨ラーメンの濃い味が好きなのも・・・
幼い時の何かが影響したのかも?
心配しつつも夜食にラーメン食べちゃうんだろうな~

応援よろしくお願いします!

書いている人

4代目店長
きき酒師/シニアワインアドバイザー
杉山 雅一(すぎちゃん)

高級食品スーパー勤務を経て杉山商店4代目社長に就任日本酒・ビール・ワインありとあらゆるお酒をたしなむ趣味はカメラ愛機はSONYα7III)。特に富士山の写真を撮るのが大好き

プロフィール